その日――
制服姿のまま、ベッドの上で横になっていた。
「今日も、お兄ちゃんの部屋に…勝手に入っちゃった」
怒られるかもしれない。でも、怒られたい気持ちもどこかにある。
ううん、ほんとは…見つかって、されちゃいたいだけなのかも──
それは、幼いころから続く妄想。
(お兄ちゃん……)
幼い頃からずっと欲しかった存在。
周りの子たちに「お兄ちゃんが遊んでくれた」と聞くたび、胸がちくっと痛んだ。
思春期を迎え、大人のことを知ってからも、その想いは形を変えて彼女の中に生き続けた。
風俗は未経験。
男性との経験も、まだまともにしたことがない。
でも、想像だけは……昔からしていた。
優しくて、でも時々意地悪なお兄ちゃんが、眠っている自分を見つけて、
そっと布団に入ってきて、シャツの上から、じんわり、触れてくる――
「だめ、起きてるのバレちゃう…でも、もっと…♡」
そんな背徳的な妄想に、胸が熱くなり、体が自然に疼いてしまう。
ラブグッズを使って一人エッチをする夜も、妄想の中心にはいつも「お兄ちゃん」がいる。
秘密を共有するような、背徳感のあるシチュエーションに強く惹かれ、気づけば体を震わせて達している。
昼間は語学を学ぶ大学生として、喫茶店巡りを楽しみ、柔らかな笑顔で「癒し系」と言われるまみ。
「喋るの、ちょっと苦手で…」と大人しそうに見えて、自分から距離を縮めたくなる積極的でHな一面。
そんな意外な一面をそろそろ隠せなくなっている。
――あなたは、彼女の妄想に入りこむ“最初の相手”になるかもしれません。
家への帰宅の途中、学校帰りの妹に出会う。
遠くから見てもひときわ目立つ、スラっとしたスタイルと明るい笑顔。
自分の妹ながら、周りの男性が目を奪われているのがすぐに伝わる。
家への帰路の道中、当たり前のように腕を組んでくる、
そんな人懐っこくて可愛い妹──みさ。
だが僕は知っている。
彼女が部屋で毎晩のように、一人で情事に興味を抱き、
妄想の中で何度も知らないシチュエーションを巡らせながら、
押し殺したような甘い吐息を吐いていることを……。
風俗未経験の20歳。
普段は教育の勉強をしながら、家でアニメを見るのが好きな、ごく普通の女学生。
明るく無邪気な笑顔の裏で、彼女の好奇心は一人の世界を飛び出し、新しい経験を求めてたどり着こうとしていた。
大きく澄んだ瞳でじっと見つめながら、
徐々に目が合う回数が増えていく中、
スキンフェラで男性の顔をじっと見つめているだけで、ショーツが湿っていく。
「私って性欲が強いのかな?ほかの女の子と違うのかな?」
「夜這いされてみたいって、変なことなのかな……?」
好奇心が強すぎて自分を止められない彼女の、不安と抑えきれない衝動。
優しく受け止めてくれる「秘密のお兄ちゃん」が現れることを、切に願っている……。
まだ誰も触れたことのない敏感な体。
教育を学ぶ清楚な笑顔の裏に隠れた、甘く淫らな妄想の世界。
あなたは、彼女の妄想に入り込む、最初の「お兄ちゃん」になるかもしれません。
20歳のネイリスト。
華奢な体に、控えめなCカップと、際立つ綺麗な鎖骨。
見た目は綺麗可愛いギャルで、よく笑うマイペースな性格。
絵を描いたり工作したりする時間が好き。
風俗は全くの未経験。
けれど、彼女の内側には、静かに育った小悪魔がいる。
一人エッチは、ほぼ毎日。
数年前、行為がマンネリ化し、ただの睡眠導入になってしまったことに気づき、刺激を求めてラブグッズをいくつか購入した。
新しい感覚に一時は満たされたが、それにもすぐに慣れてしまった。
さらなる刺激を求めていたある日──
友人のお店の1周年パーティーに、一人で顔を出した夜。
混雑した店内で居心地の悪さを感じながら、カウンターの一番端へ。
ジントニックを注文し、辺りを見回していると、隣に30代くらいの男性が座った。
「お一人で来られてるんですか?」
声をかけてきた。
(ナンパかな?)警戒心から、店主が友人であることを伝えると、
「○○さんの友人なんですね!」
左手の薬指を隠すことなく、明るい表情で答えた。
絵を描くことなどの趣味が合い、豊富な話題とユーモアに好印象を持ち始めていたが─
会話の途中、目が合うと艶っぽく微笑んでくる。アルコールが進み、大胆になる。
(この人その気になってるんじゃ……)そう思いはじめ、カウンターの下、太ももにボディタッチをしてみた。
彼の下腹部は、服の上からでもわかるほど硬く大きくなっていった。
(私に欲情してる!)
見た目は派手だが、大人しく慎重なタイプの彼女は、初めて会った既婚男性と、そういう関係になるはずもなく、そのままお店を後にした。
けれど、この日、新しい刺激を見つけた。
【相手をその気にさせるだけさせておいて……】
それだけで、激しく興奮し濡れていた。
面接の時、ゆいは少し頰を赤らめながら、マイペースな笑顔で言った。
「小悪魔的な刺激もすぐに飽きてしまう…そんな気がしてるんです」
革新欲。今日も彼女はマンネリ解消の為、予測できない新鮮な刺激を探している。
明るさは本音を隠すためではなく、本音が大きすぎて、日常側に置いておけないから。
簿記の教科書を開きながら、よく笑う18歳。
小柄な体に、存在感のあるDカップ。
八重歯がチャームポイントで、肌は綺麗だとよく言われる。
いつもハイテンションで、アニメが好き。楽しい人がタイプ。
風俗未経験。男性経験はゼロ。
男性の身体を、見たことすら無い。なのに妄想だけは、信じられないことになっている。
おもちゃは使ったことがない。興味だけが、先にかなり大きい。
高校の頃、明るくて朗らかで、皆から少しいじられるタイプだった。
女の子同士のガールズトークで、彼氏の話や一人Hの話が飛び交っても、同じ輪にいながら知らないフリをしていた。
恥ずかしいから、ではない。
実は自分が、一番Hなことを、自分自身でわかっていたからだ。
誰の肌も知らないのに、一人の回数だけが先に増えていく。
そのズレが、彼女を静かに焦らせた。
(こんなに毎日してるのって、変なんじゃないかな……)
性欲の強さが怖くなり、ネットで調べたこともある。
個人差はあるが、同世代でもわりとある、という結果に安心して、少しあった罪悪感は薄れていった。
同居する家族にバレないよう、深夜の一人遊びは習慣になった。
Hなマンガを見ているうちにラブグッズへ興味が移り、調べている途中で《着衣プレイ専門学校 梅田校》にたどり着く。
夜這い、痴漢、兄妹──知らない言葉が並ぶ。
自分と同世代の子が、そこにいる。
(私も……)
「学生で、簿記を勉強しています。風俗は初めてです。一人では毎日してました。変かな、って思ったこともあるんです」
Dカップが布越しに揺れ、深夜だけ許してきた感覚が、昼間の部屋に漏れ出す。
明るい日常と、ガールズトークでは知らないフリをしていた内側。
まだ誰の手も、まだ道具も知らない部分を、あなたの手で……。
いい加減、その欲を暴走させたいと思っていた。
いまは、すでに制御できなくなってきている。
空港の光の下で、声の温度を一定に保つ25歳。
細身は、制服の線を静かにくびれさせ、Eカップだけが、意図せず存在を主張する。
好奇心は広く、趣味は多い。世界の入り口はいくつも持っている。
ただ、一つの扉だけが、幼い日に汚れた札を貼られたまま閉じている。
男性経験は本当に無い。風俗も未経験。
性欲が無いわけではない。興味も、自覚もある。
厳格な両親のもと、性的な情報にはほとんど触れることができずに生きてきた。
むしろ、穢れたことかの様に……。
触れたら戻らないもの、清らかな自分から落ちるもの、そう思い込んでいた。
早熟な友人に一人エッチを教わり、彼女はそれを罪悪と共に覚えた。
欲求に負ける夜、バレてはならない朝。
その往復だけが、長いあいだ唯一の実技だった。
成人し、正しい情報が手に入るようになった。
知識は更新されたが、感覚の階層は更新されなかった。
“恋人はいちばん清らかであるべき相手”
恋人とHをするのは普通のことなのに、大切な人を相手にすると、どうしてもできない。
相手が大切になるほど、彼女は自分を遠ざける。
一人の夜は、体が先に正直になる。
ただ欲だけが殺到し、溢れ、簡単に理性を追い越す。
一人なら相手を穢さない。だから欲は走ってよい。
好奇心は広い。性だけが、きれいな場所に置いていけない。
少し歪んだ自分を自覚している。
自己観察は正確である。
面接の席で、すみれは丁寧な声で言った。
「この欲求を暴走させてみたいって思ってます」
空港では見せない呼吸が、浅くなる。
罪悪感と欲求が、同じ場所でぶつかる。
理知と欲求がすれ違い、競い合う。制御という名を失いかけている。
会社員として、静かにデスクに向かう。
21才T149の華奢な体に、控えめなCカップ。
人懐こいのに、慣れるまでは人見知り。話しやすく、聞き上手だと言われる。
風俗未経験。
こっそりHな本を読み、一人エッチをする。
兄妹のような、バレてはいけない背徳に興味がある。
男性の喉仏に、理由のない色気を感じる。
性の目覚めは、早すぎず遅すぎず、思春期の普通の頃だった。
友人に借りたマンガの、少しHな描写。
自分の体が興奮していることに気づき、その事実そのものに興奮した。
以来、アダルトコンテンツを漁るようになった。
方向性が決まる前に、強烈な体験がある。
普通なら、性癖が曲がってもおかしくなかったと、今でもそう思う。
同級生の女の子が、新しい彼を紹介したいと言った。
当時は今より人見知りで、初対面はただでさえ緊張する。
断りたかったが、強引な誘いに負け、夕暮れの友人宅へ向かった。
しょっちゅう遊びに来る家。ノックもせず部屋に入る。
ベッドに二人が座っていた。距離が近い。
まだ異性と付き合ったことのなかったいろはは、その距離感にだけ疑問を持った。
そのうち、愛撫が始まっていた。
帰ろうとすると、友人に引き留められる。
「見てて、お願い……」
目をそらすふりをしていたが、やがて目が離せなくなった。
自分は男性経験が無いのに、他人の性行為を見せられている。
今思えば、彼の側の癖だったのかもしれない。
そのあいだ、いろははバレないように、自分の性器に触れていた。
見ていることより、触っていることを隠していることのほうに、興奮した。
初めて強烈な快感が走った。
帰宅後、めちゃくちゃに濡れた下着をそのままに、一心不乱に一人エッチをした。
その衝撃は強かった。
それでも、いろはの性の向きは変わらなかった。
兄妹のような、イケナイ相手。イケナイ場所。
バレてはいけない関係。
変わらない背徳への欲情。
居心地が悪そうなそぶりを見せて、許可の外側で秘密裏に自らを刺激する。