会社員として、静かにデスクに向かう。
21才T149の華奢な体に、控えめなCカップ。
人懐こいのに、慣れるまでは人見知り。話しやすく、聞き上手だと言われる。
風俗未経験。
こっそりHな本を読み、一人エッチをする。
兄妹のような、バレてはいけない背徳に興味がある。
男性の喉仏に、理由のない色気を感じる。
性の目覚めは、早すぎず遅すぎず、思春期の普通の頃だった。
友人に借りたマンガの、少しHな描写。
自分の体が興奮していることに気づき、その事実そのものに興奮した。
以来、アダルトコンテンツを漁るようになった。
方向性が決まる前に、強烈な体験がある。
普通なら、性癖が曲がってもおかしくなかったと、今でもそう思う。
同級生の女の子が、新しい彼を紹介したいと言った。
当時は今より人見知りで、初対面はただでさえ緊張する。
断りたかったが、強引な誘いに負け、夕暮れの友人宅へ向かった。
しょっちゅう遊びに来る家。ノックもせず部屋に入る。
ベッドに二人が座っていた。距離が近い。
まだ異性と付き合ったことのなかったいろはは、その距離感にだけ疑問を持った。
そのうち、愛撫が始まっていた。
帰ろうとすると、友人に引き留められる。
「見てて、お願い……」
目をそらすふりをしていたが、やがて目が離せなくなった。
自分は男性経験が無いのに、他人の性行為を見せられている。
今思えば、彼の側の癖だったのかもしれない。
そのあいだ、いろははバレないように、自分の性器に触れていた。
見ていることより、触っていることを隠していることのほうに、興奮した。
初めて強烈な快感が走った。
帰宅後、めちゃくちゃに濡れた下着をそのままに、一心不乱に一人エッチをした。
その衝撃は強かった。
それでも、いろはの性の向きは変わらなかった。
兄妹のような、イケナイ相手。イケナイ場所。
バレてはいけない関係。
変わらない背徳への欲情。
居心地が悪そうなそぶりを見せて、許可の外側で秘密裏に自らを刺激する。
何回いっても、新しい欲求がわいてくる。
何回でも、連続でもいける。
終わったはずの体に、間を置かず新たな熱がこみあげてくる。
本人は開始できるが、終了を決めにくい。持っていたはずの終わりの権限。
自分でも、少しおかしいんじゃないか、欲求が強すぎるのかな、と思う事もある。
音楽を聴きながら歩くT157の細身の大学生、おっとりして大人しい。
すべすべの肌。綺麗なお尻。控えめなCカップ。
現役学生で、風俗未経験。可愛い性格の人がタイプ。
部屋に居ると、ついつい下腹部に手が伸びる。
一日に何回もしてしまうことがある。どこでも感じやすい。
終わっても終わらない体。
どこにクライマックスがあるのかわからない。
快感の波が途切れない。
終わったはずのじんわりとした感覚が、すぐに次の材料になる。
「学生をしています。風俗は初めてです。一人だと、何回もしてしまって……いっても、また欲しくなって……」
すべすべの肌に指が触れた瞬間、おっとりした呼吸が、先に浅くなる。
綺麗なお尻が布越しに寄るたび、終わったばかりの熱が、間を置かず次の熱に変わる。
ごく一般的な女子大学生の一日からは想像もつかない、間を置かない夜。
快感の波は、連続すると頂点が低くなり、感覚が短くなる。
快楽の頂点の先は、心地よい奈落──
満たしてもまた開く部分、終わりの線が見えなくなる、それがちょっと怖い。
「誰かと一緒なら、怖さを興奮に再ラベリングできると思うんです」
20歳のネイリスト。
華奢な体に、控えめなCカップと、際立つ綺麗な鎖骨。
見た目は綺麗可愛いギャルで、よく笑うマイペースな性格。
絵を描いたり工作したりする時間が好き。
風俗は全くの未経験。
けれど、彼女の内側には、静かに育った小悪魔がいる。
一人エッチは、ほぼ毎日。
数年前、行為がマンネリ化し、ただの睡眠導入になってしまったことに気づき、刺激を求めてラブグッズをいくつか購入した。
新しい感覚に一時は満たされたが、それにもすぐに慣れてしまった。
さらなる刺激を求めていたある日──
友人のお店の1周年パーティーに、一人で顔を出した夜。
混雑した店内で居心地の悪さを感じながら、カウンターの一番端へ。
ジントニックを注文し、辺りを見回していると、隣に30代くらいの男性が座った。
「お一人で来られてるんですか?」
声をかけてきた。
(ナンパかな?)警戒心から、店主が友人であることを伝えると、
「○○さんの友人なんですね!」
左手の薬指を隠すことなく、明るい表情で答えた。
絵を描くことなどの趣味が合い、豊富な話題とユーモアに好印象を持ち始めていたが─
会話の途中、目が合うと艶っぽく微笑んでくる。アルコールが進み、大胆になる。
(この人その気になってるんじゃ……)そう思いはじめ、カウンターの下、太ももにボディタッチをしてみた。
彼の下腹部は、服の上からでもわかるほど硬く大きくなっていった。
(私に欲情してる!)
見た目は派手だが、大人しく慎重なタイプの彼女は、初めて会った既婚男性と、そういう関係になるはずもなく、そのままお店を後にした。
けれど、この日、新しい刺激を見つけた。
【相手をその気にさせるだけさせておいて……】
それだけで、激しく興奮し濡れていた。
面接の時、ゆいは少し頰を赤らめながら、マイペースな笑顔で言った。
「小悪魔的な刺激もすぐに飽きてしまう…そんな気がしてるんです」
革新欲。今日も彼女はマンネリ解消の為、予測できない新鮮な刺激を探している。
律儀に守った処女と、猫のような静かな痴女心。
未経験の甘美な深淵。
某有名カフェのカウンターで、静かにカップを差し出す。
華奢な肢体に、78Aの控えめな膨らみ。
胸の下あたりまで伸びた黒髪が、猫のようにしなやかな首筋を優しく縁取る。
心理学を学びながらアルバイトに励む、真面目で整った容姿の彼女。
中高大一貫の女子校を卒業し、厳格な両親との約束──
「結婚する相手とだけ」——を律儀に守り続けてきた。
美しい容姿に他校の男子からアプローチを受けても、彼女は一度も踏み出さなかった。
その結果、今も男性経験はゼロのまま。
アルバイト先では連絡先を聞かれることも多く、周囲からは「モテている」と見られている。
けれど本当の彼女は、まだ誰にも触れられていない。
ある日の、外部業者も交えた大きな飲み会。
普段から顔を合わせるたび話しかけてくれる取引先の男性と、静かに会話を交わしていた。
隣の席から、アルコールにほだされた声が聞こえてくる。
「Mな男って……すごく●●って……」
下ネタの断片。
聞き耳を立てていた彼と、ふと目が合った。
彼は恥ずかしそうに視線を逸らす。
「興味、ありますか……?」
慌てた反応。
(絶対、興味あるんだ……!)
以前見たHな動画の中で、女性に容赦なく責められる男性の姿。
目の前の彼を、その映像に重ねてしまう。
すでにショーツが湿っている感触を自覚しながら、環は静かに自問する。
(私って……変態なのかな……)
耳や首に触れられるだけで体が熱くなる性感帯。
一人エッチの夜に、兄妹のような背徳的な設定を想像してしまうこと。
キスという、最も親密な行為に強い興味を抱いていること。
ちょっぴり痴女っぽい一面が、真面目な日常の隙間から、静かに顔を覗かせる。
面接の席で、環は猫のように細い目を細め、穏やかな声で言った。
「カフェで働きながら、心理学を勉強しています。男性経験は……ありません」
華奢な体をそっと寄せ、クビレたウエストをあなたの手に委ねる瞬間。
黒髪が頰に触れ、綺麗な耳たぶが赤く染まる。
経験のない敏感な体が、あなたの指先一つで、甘く、深く、震えていく。
真面目な24歳の仮面の下に隠された、猫のような好奇心と、静かな淫らさ。
明るさは本音を隠すためではなく、本音が大きすぎて、日常側に置いておけないから。
簿記の教科書を開きながら、よく笑う18歳。
小柄な体に、存在感のあるDカップ。
八重歯がチャームポイントで、肌は綺麗だとよく言われる。
いつもハイテンションで、アニメが好き。楽しい人がタイプ。
風俗未経験。男性経験はゼロ。
男性の身体を、見たことすら無い。なのに妄想だけは、信じられないことになっている。
おもちゃは使ったことがない。興味だけが、先にかなり大きい。
高校の頃、明るくて朗らかで、皆から少しいじられるタイプだった。
女の子同士のガールズトークで、彼氏の話や一人Hの話が飛び交っても、同じ輪にいながら知らないフリをしていた。
恥ずかしいから、ではない。
実は自分が、一番Hなことを、自分自身でわかっていたからだ。
誰の肌も知らないのに、一人の回数だけが先に増えていく。
そのズレが、彼女を静かに焦らせた。
(こんなに毎日してるのって、変なんじゃないかな……)
性欲の強さが怖くなり、ネットで調べたこともある。
個人差はあるが、同世代でもわりとある、という結果に安心して、少しあった罪悪感は薄れていった。
同居する家族にバレないよう、深夜の一人遊びは習慣になった。
Hなマンガを見ているうちにラブグッズへ興味が移り、調べている途中で《着衣プレイ専門学校 梅田校》にたどり着く。
夜這い、痴漢、兄妹──知らない言葉が並ぶ。
自分と同世代の子が、そこにいる。
(私も……)
「学生で、簿記を勉強しています。風俗は初めてです。一人では毎日してました。変かな、って思ったこともあるんです」
Dカップが布越しに揺れ、深夜だけ許してきた感覚が、昼間の部屋に漏れ出す。
明るい日常と、ガールズトークでは知らないフリをしていた内側。
まだ誰の手も、まだ道具も知らない部分を、あなたの手で……。
いい加減、その欲を暴走させたいと思っていた。
いまは、すでに制御できなくなってきている。
空港の光の下で、声の温度を一定に保つ25歳。
細身は、制服の線を静かにくびれさせ、Eカップだけが、意図せず存在を主張する。
好奇心は広く、趣味は多い。世界の入り口はいくつも持っている。
ただ、一つの扉だけが、幼い日に汚れた札を貼られたまま閉じている。
男性経験は本当に無い。風俗も未経験。
性欲が無いわけではない。興味も、自覚もある。
厳格な両親のもと、性的な情報にはほとんど触れることができずに生きてきた。
むしろ、穢れたことかの様に……。
触れたら戻らないもの、清らかな自分から落ちるもの、そう思い込んでいた。
早熟な友人に一人エッチを教わり、彼女はそれを罪悪と共に覚えた。
欲求に負ける夜、バレてはならない朝。
その往復だけが、長いあいだ唯一の実技だった。
成人し、正しい情報が手に入るようになった。
知識は更新されたが、感覚の階層は更新されなかった。
“恋人はいちばん清らかであるべき相手”
恋人とHをするのは普通のことなのに、大切な人を相手にすると、どうしてもできない。
相手が大切になるほど、彼女は自分を遠ざける。
一人の夜は、体が先に正直になる。
ただ欲だけが殺到し、溢れ、簡単に理性を追い越す。
一人なら相手を穢さない。だから欲は走ってよい。
好奇心は広い。性だけが、きれいな場所に置いていけない。
少し歪んだ自分を自覚している。
自己観察は正確である。
面接の席で、すみれは丁寧な声で言った。
「この欲求を暴走させてみたいって思ってます」
空港では見せない呼吸が、浅くなる。
罪悪感と欲求が、同じ場所でぶつかる。
理知と欲求がすれ違い、競い合う。制御という名を失いかけている。